未舗装路をドロップバーバイクで走る、そんな遊びから始まりついには世界選手権まで催されるまでになったグラベルバイク。

レースで使われるバイクが正解というわけではなく、遊び方に合わせて多種多様なバイクが登場していてまだまだ目が離せません。

そんな中でもその進化の極北とも言えるのがこのTopstone Carbon2 Lefty。

フルカーボンフレームに前後サスペンションを搭載。

「グラベルバイクにサスペンションとか必要ある？」なんて方も乗ってみれば分かります。

フニャフニャ感など全くないキビキビした走り、いざオフロードにとびこめばサスの恩恵を存分に。

決して色モノではない、実用性を求めて緻密にチューニングされた仕上がり。

流石はキャノンデールともいうべき、グラベルバイク進化の到達点のひとつといえましょう。

-目次-
・スペック概要
・グラベルバイクにフルサス？これがイイんです
・まとめ

スペック概要

【CANNONDALE / キャノンデール】Topstone Carbon2 Lefty（トップストーン カーボン レフティ2）

カラー/Laguna Yellow（試乗車）、サイズ/SM（適応身長目安：身長 – 160cm – 175cm）

フルカーボンフレームに独自のリアサスペンションシステム「KING PIN」を装備し、

フロントフォークにはCANNONDALEが誇る”片持ちサスペンションフォーク”をグラベル用に設計した「LEFT OLIVER」を組み合わせ。

荒れた道からの振動を大幅にカット～スムーズに走破する高性能フレームに併せ、SHIMANOが誇るグラベルコンポーネント「GRX800 1x11SPEED/油圧ディスクブレーキ」＆ドロッパーシートポストを標準装備する、

至高のグラベルバイクモデル。

メーカーサイト 詳しい情報はコチラ

スペック

フレームジオメトリー

～CANNONDALEについてのBLOGはこちら～

グラベルバイクにフルサス？これがイイんです

MTBの例を見るにグラベルバイクにサスペンションが搭載されるというのも言ってみれば自然な流れ。

オフロードでの安定性、路面追従性、振動吸収性、ブレーキング性能の向上などメリットはたくさん。

ただロードバイク的なキビキビとした走行感を保つのも必要不可欠。

単純にサスを入れればいいという発想だけでは実現不可能な繊細なかじ取りが必要となってきます。

まずはフレーム側、リアサスペンション。

KingPin Suspensionといわれる機構を採用。

シートステー、シートチューブ接合部のみにピボットを設け、シートチューブごとリアバックをしならせることによってサスペンション効果を得るもの。

複雑なシステムやリンクが無いため重量増を抑えつつスムーズな乗り心地を実現しています。

一見単純に見える構造ですが、

フレーム部材の強度を保ちつつこれを実現するにはカーボンの積層から計算が必要なこと。

常にキャノンデールの培ってきた技術力と斬新なアイディア発想力のなせるワザ。（ときにはちょっとぶっ飛び過ぎたアイディアで業界を困らせても来ましたが笑）

そして象徴的な唯一無二のグラベル専用フォークLefty Oliver。

これまたキャノンデールと言えば、な片持ち倒立式サスペンション。

構造上他の方式と比べ摩擦抵抗が少なくストロークがスムーズ、高剛性。

ほかにもチューブ交換が容易だったりメリットは色々ありますが、なんといってもこの奇抜なルックスがたまりません。

30 mmトラベル、700 x 45mmタイヤに対応。

乗車静止姿勢でのサスペンションの沈み込みのないサグゼロの設定。

=なんとなく想像されるサスペンションの動きよりしっかり固め。フニャフニャ感はありません。

とはいえ段差など大きな入力があった時にはしっかりストロークしてくれます。

ロックアウト機構も完備。

前後共にサスペンションだとペダリングの力が逃げてしまいそうという心配は無用。

いい意味で裏切られる掛かりの良さ。

それでいてサスペンションのメリットはしっかり享受。

・振動吸収性　長距離を走っても疲れにくい

・路面追従性　バイクが跳ねずにしっかり路面を掴む→オフロードでもコントローラブル＆ぐいぐい進む

・制動力向上　タイヤがしっかりグリップするのでブレーキング時に滑りにくい

想定されるネガとしては重量増ですが、カーボンフレームの軽量性と、そもそもLeftyフォーク自体もかなり軽量に仕上がっているので通常のリジッドバイクとほとんど変わらないという結果に。

ヘッド角の寝たアウトフロントジオメトリーと相まって、オフロードライディングを存分に楽しみつくすことが出来ます。

細部仕様

メインコンポーネントはSHIMANO GRX  1x11speed。

フロントシングル、ワイドギア、油圧ディスクブレーキとグラベルバイクのスタンダードがフルパッケージ。

ドロッパーポストを標準装備。グラベルバイクにおいてもその有用性に気付く方は増える一方。

姿勢が低くなるだけで下りがかなり攻めやすくなります。

STI左レバーはドロッパーリモートとして機能。

キャノンデール独自のSmartSenseシステムに対応。

Garminと協力して開発したシステムで、前後ライト、レーダーを統合してコントロールすることができます。

ストラップを通してちょっとした荷物を括り付けるスペースとしても活用可能。

まとめ

枠にはまらない独自の発想で業界を牽引するキャノンデールらしい進化系グラベルロード、Topstone Carbon2 Lefty。

かかりの良さとサスペンションの快適性を両立するその走り、まずは一度乗って試していただきたいところ。

グラベルバイクもついにここまできたかという進化の最先端、

店頭にて試乗車をご用意しておりますのでぜひ一度体験してみてくださいませ。