【 PANASONIC ORDER 】に使用されるクロモリパイプのアレコレ & 本ブランドをオススメする3つの理由
2024.06.03 BLOG , eirin丸太町店 , PANASONIC ORDER (パナソニック オーダー) , サイクルハテナ(eirin丸太町店別館) , シクロクロスPANASONICサイクルテック。
国内では、電動アシストや一般自転車の方面で高い評価を受け続ける、 歴史あるジャパンブランドの代表的存在ですが、
実はスポーツバイクの分野においても、90年代にパリルーベ優勝、かのツールドフランスではマイヨジョーヌ獲得の快挙など、世界を舞台に活躍していた確固たる歴史をもっているブランドです。
そして、そのスポーツバイクの技術を今もなお色濃くラインナップに落とし込んでいるのが、
当店ではかれこれ20年以上と長くオススメさせていただいている、”パナソニックオーダーシステム「POS」”
そのラインナップは、スピードの優劣を重んじないホビーライダーにとっては最適ともいえる、質実剛健なクロモリフレーム&チタンフレームのみに限定。
460~610mm(10mm刻み)のサイズオーダー、全34カラー&豊富なデザインパターンのチョイス可能といった”セミオーダーシステム”を用意され
大阪柏原市の自社工場にて熟練の職人によるハンドメイド溶接~塗装されるその高い品質は、世界トップレベルといっても過言ではありません。
そんな本ブランドには、ハンドメイドブランドとも大手海外ブランドともマニアックなハンドメイドブランドとも一味違う、オンリーワンな価値を感じます。
今日は、
【 PANASONIC ORDER / パナソニックオーダー 】
●使用されるクロモリチューブのアレコレ
●本ブランドをオススメするその理由
の2本立てでお送ります。
– 目 次 –
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パナソニックオーダーに使用されるスチール(クロモリ)パイプ
パナソニックオーダーのフレームに使用される素材は、チタンとスチール(クロモリ)の二種類。
その中でも、ラインナップの大半を占めるのがスチール(鉄)クロモリフレームによるもの。
スチールは、自転車のフレームに使うパイプとして一番歴史の長い素材であり、その細めのパイプで構成されたシンプルでソリッドなルックスは、スポーツ自転車の普遍的な美しさがあるように思います。
アルミやカーボンに比べれば重量は重くなりますが、そのぶん強靭で耐久性高く、細いパイプでの構成が生むしなり&ウィップ感と高い振動吸収性は、乗り手の疲労を軽減する役割も担っており、
そのスタイリッシュなルックス、長く愛用できるその素材の特性さながら、所謂レース系思考とは一味違う趣味性の強いハンドメイドブランドがこぞってクロモリ素材を採用した魅力的なバイクを世に生み出す背景ある事から
カーボンが最前線にある現代においても未だニーズがなくならず、長い自転車の歴史の中でも最も愛され続けている素材です。
パナオーダーでは、モデルに応じて、下記3種類のクロモリパイプをメインに採用されております。
●KAISEI/カイセイ 8630R、●TANGE/タンゲ PRESTIGE/プレステージ、●スタンダードCR-MOダブルバテッド
上画像のパイプはフレームのダウンチューブに使われるものを、パナソニックオーダー様に特別用意いただいたものなのですが、パイプそれぞれで厚みや外径も様々。
トップ、ダウン、シートの各チューブは、力のかかる両端を厚く、中央部を薄くするという、”ダブルバテッド加工”というものが施されており、軽さと高強度、高剛性という相反する課題をクリアしたパイプが採用されております。
KAISEI/カイセイ 8630R
ダウンチューブ/ 外径:31.8mm バテッド:0.7-0.5-0.7mm
採用モデル:FRCC13(トップチューブ&ダウンチューブ)、FRCC25
クロモリがレースシーンから遠のいた後に出てきたパイプ。
クロモリにニッケルが添加されることによって硬さ、粘り、引張強度が強くなっています。通常のクロモリよりもパイプ自体の強度を増すことで肉厚を薄くして軽量に なっています。
このパイプは、後に出てくるPRESTIGEやスタンダードクロモリパイプとは一味違う、硬めの乗り味で同じクロモリでも違いがはっきり分かります。
見た目は細身のクロ モリですが、アルミに近い硬さとクロモリの中でもトップクラスの軽さで、レーシングクロモリパイプともいえます!
パナソニッククロモリロードの中で最もレーシング向きとされるORC19/FRC19にはこちらが採用されているよう、より高速性を求める方にオススメです。
また、パイプの中央部は0.5mm厚と、非常に薄い肉厚はビルダー泣かせとも言われており、数秒溶接時間が延びると穴が開いてしまうほどのシビアさだそう。
TANGE/タンゲ PRESTIGE/プレステージ
ダウンチューブ/ 外径31.8mm バテッド:0.9-0.6-0.9mm
採用モデル:FRCC04、FCXCD03N、FCXCC03、FSS11
日本のKAISEIと並ぶ、名パイプブランド、TANGE(現在は台湾企業)の高級パイプ。
80年代にデビューし、90年代にツールドフランスを始めとする欧州ビッグレースで勝利を挙げたパナソニックバイクに採用された名パイプです。
化学成分、機械的処理、熱的処理。この鋼の強さ、硬さに影響を及ぼす、3つのファクターを微妙にコントロールされたチューブで、高剛性・軽さ・しなやかな乗り味を同時に実現するという、汎用性高くある種クロモリとしてはパーフェクトなパイプ。
ヨーロッパプロチームによる世界一過酷なパリ~ルーベの石畳やツール・ド・フランスでの信頼と勝利から見いだした、温度管理が極めて難しい 理想の溶接温度650℃の低温銀ロー付けで溶接されます。
繊細なプレステージチューブの性能をフルに引き出すことに成功しております。
因みに、PRESTIGEは他のクロモリ素材に比べへたりが早いとされております。
通常のクロモリはへたりが起きる とコシがなくなってしまいますが、そこからがPRESTIGEの大きな特徴で、PRESTIGEは独自のバネ感が損なわれ難く、
つまりヘタった後でも”これぞPRESTIGE”という乗り後心地が持続されやすいとされており、そこがPRESTIGEファンを魅了する大きな魅力なのかも知れませんね。
確かに私も古いプレステージのロード、シクロ、MTBと所持しておりますが同等の印象を受けます。
パナソニックバイクのラインナップにおいても、シクロクロスやツーリングといった、ややタフな使用状況が想定される車種にPRESTIGEが採用されているのも頷ける気がします。
スタンダードCR-MOダブルバテッド
ダウンチューブ/ 外径:28.6mm バテッド:0.9-0.6-0.9mm
採用モデル:FRCC34
最もスタンダードとされる4130クロモリパイプ。 ”4130”とはあくまでも工業規格名でブランド名ではございません。
一般的なクロモリ鋼の中では、炭素含有量が多い部類になり、硬めの材質特性を持ちます。
パナソニックのフレームはKAISEI製の4130クロモリパイプが採用されます。
ダウンチューブバテッド:0.9-0.6-0.9mmと、プレステージと同等のバテッドが施されておりますが、
FRCC34のダウンチューブは、外径28.6とプレステージ採用モデルと違って一回り細いパイプが採用されており、よりしなやかな乗り味が体感できます。
僕達がパナソニックオーダーをオススメするその理由
当店スタッフの殆どが過去1度はパナオーダー経験者。(詳しくはコチラ)
そんな僕達がパナソニックオーダーをオススメするその理由は、主に3つあります。
●ジャパン ハンドメイド オーダー バイクながらも”高いコストパフォーマンス”
●世界最高峰レベルの高い品質
●日本人がジャパンブランドバイクに乗る。地のモノと付き合う”等身大のスタイル”
というところ。
より詳しい説明は、特集ページや関連ブログのほうをディグって頂けますと幸いですが、過去20年前にはじまり、ついこないだスタッフ高田が新規でシクロクロスをオーダーしたように、
テクノロジーの進化や時代の移ろいに大きく左右されず、世代を超えて愛され続けるパナオーダーの仕事は、他ブランドとは一味違う魅力を感じます。
ジャパン ハンドメイド バイク(カラーチョイス・1cm刻みのサイズオーダー等)ながらも ”高いコストパフォーマンス”
パナソニックフレームには、セミオーダーシステムが用意されております。
一部のモデルを除く殆どのモデルが、1cm刻みのサイズオーダーが可能。(競輪モデルはフルオーダーでの対応)
国内に展開される他ブランドでは選択肢の少ない、身長146cm~204cmの方でもジャストフィットで乗れるサイズ展開があるのも大きな魅力。
体系やお好みのポジションにあわせてピタっとフィットするフレームは、当然のごとく乗車しやすく、楽しくサイクリングする事に直結します。
また、全34色のカラーや豊富なデザインパターンが用意されており、ユーザーのお好みに応じた拘りのフレームを製作する事が可能となっております。
他社同類の価格をお調べ頂ければわかると思いますが、そんなハンドメイド・オーダーメイドシステムを用意しつつも、実に高いコストパフォーマンスを用意しているのも パナソニックという国内大手ブランドならでは。
フルオーダーではなく、あくまでも決められた内容の範疇で行うセミオーダー(トラックバイクを除く)という対応であり、様式美の追求含めより細かな仕様の拘りなどは対応できませんが、
サイズオーダー、カラーオーダーといった、シンプルなオーダーで内容は充分。
なによりコストを控えれるのは助かる!いう方にとっては大変ありがたい、唯一無二のサービスが用意されております。
パナソニックオーダーは、モデルが決まれば、フレームサイズ、各モデルの使用、そしてカラーorデザインを決めて頂きます。
納期はオーダーしてから1.5~2か月程。一本一本 熟練の職人さんのハンドメイドで製作され、ユーザー様の手元に届きます。
世界最高峰レベルの高い品質
大阪の柏原市にある自社工場本社を持ち、開発~製造~出荷まで全てがそこで行われるパナソニックオーダー。
そのフレーム製作工程は、総数10人ほどしか携わらない“少人数体制”で管理され、その溶接-塗装-組み立て技術~精度は、世界最高峰レベルといっても過言ではありません。
実際、フレームから完成車へ組み立てる行程でその高いレベルを感じる事が出来るのですが、
溶接や塗装といった外観で判断できる部位は勿論、その見た目の裏側にある走りの肝~性能の根底となる”アライメント処理”が実に丁寧。
ホイールが前後エンドにピタッと収まり、車体が路面に対して水平~垂直にピタっと立ち、実直にまっすぐ走ります。
各部品がピタっと組付ける事ができる⇒結果、変速やホイール、ステアリング部など、各パーツがとてもスムーズに動作します。
そんなフレームの高い精度は、車体が気持ちよく動いてくれる事はもちろん、耐久性向上&故障の起因を軽減する事に寄与。
軽量性や剛性など、数値的なモノゴトがついつい目についてしまうスポーツサイクルの性能ですが、
この自転車フレームとして当然のごとく求められる基本的なコトが、パナオーダーのフレームは実に精度高く応えられております。
溶接技術に加え、自社工房で一本一本手作業で塗られるパナソニックオーダーの塗装も高い品質を用意。その塗装は非常に丈夫です。
下地~カラーによっては2~3層に塗り重ね色の深みを表現。
通常の自転車フレームは表面をクリア塗装で終えるところ、なんと更に表面にフッ素クリアまで施工されます。
海外とは状況の異なる 高温多湿な日本での使用を想定に、このひとフッ素クリアのひと手間で、経年劣化や日射・雨風にも強く、長くの間フレームカラーを美しく保たせる事が出来ます。
選べる楽しさが広がる、全34カラーをラインナップ。光沢ありと光沢なしの二種類も選択可能。デザインパターンも豊富に用意されております。
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日本人がジャパンブランドバイクに乗る。地のモノと付き合う”等身大のスタイル”
インターネット/SNSで、世界中からカッコイイ自転車の情報を入手でき、常日頃から その格好良さに憧れ、共感する事も多々ありますが、
折角、国内に世界に誇れる技術を用意するブランドが存在している事しかり、海外のスタイルをただなぞるだけってのもツマラナイようにも思え、
昨今のインバウンドの影響で 当店にも連日外国からのお客様が来店されますが、実際多くの方が、この国内ブランドならではの魅力がつまったパナソニックフレームの展示車に注目されるそんな光景を目の当たりにすると、
シンプルに誇らしく、少し天の邪鬼な考え方かもしれませんが、僕達がパナソニックバイクに乗り自転車生活を送るそのスタイルって、普段より憧れる海外のサイクリストのようにとてもオリジナリティがあるように思えます。
(ちなみにその感覚は、当店オリジナルモデル「MAJORTOM」を生み出すきっかけにもなっていたりもします)
スポーツサイクルのメジャーマーケットとは少し逸れた思考かもしれませんが、そんな”地のモノと付き合う”感覚は、僕達が長くパナオーダーを所有し続けている大きな要因でしょう。
またこんな海外製品の価格高騰が著しいご時世だからこそ、そんな国内製品の魅力がより際立っているようにも思います。
まとめ
パナソニックオーダーは基本店頭対面での対応となります。
モデルが決まれば、フレームサイズやカラー・デザイン、モデルに応じた仕様などをチョイスしていく流れとなります。
(どのモデルに乗って良いか?悩む~という方は勿論ご相談下さいませ。スタッフがアドバイスさせて頂きます)
納期はオーダーしてから1.5~2か月程。一本一本 熟練の職人さんのハンドメイドで製作され、ユーザー様の手元に届きます。
因みに当店ではPANASONICORDER サイズフィッティングスケールやカラーサンプルもご用意しておりますので、
ご自身のジャストサイズがご興味ある方は是非ご来店頂けますと幸いです。
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