BREEZERのラインナップ中「一番速いやつ」。

ロードバイクベースでありながらあらゆる路面を軽快に走るオールロード的コンセプトをいち早く取り入れていたINVERSION。

グランツールでもグラベルステージが登場するようになり、ワイドタイヤが当たり前になった今。

あらためてBREEZER的ロードバイクを定義しなおしたのがこのINVERSION Xなのです。

・あえて手間のかかる非調熱鋼を採用し振動吸収性を高めたこだわりのクロモリフレーム。

・荷物の積載方法も豊富。ツーリングを考慮して潔くクロモリストレートフォークを採用。後々のカーボンフォーク化も見据えた規格を用意。

・低重心・ロングホイールベースジオメトリー。オフロードでの安定性を高めつつ高速巡行性にも優れた設計。

・SHIMANO GRX 2X11SPEED 油圧ディスクコンポを採用。路面やスピード域を問わないバランスのいいパーツアッセンブル。

ロードバイクから乗り換えても違和感のないポジション、スピード感を叶えつつ、タイヤクリアランスを拡大しオフロードへの意欲はさらに貪欲に。

オールロードの先を行く「Whole Road」バイク、との触れ込み、さもありなん。

それ「グラベルロード」ちゃうのん、なんて言っちゃうのは無粋、MTBを世に生み出したレジェンドJOE BREEZE的にはこれはまだまだロードバイクの一種。

「世界は舗装路ばっかりじゃない、最低限このくらいはダートも走れないと！」そんな御大の声が聞こえてきそうな一台です。

※GRX 2×10 SPEEDコンポ採用（違いはカラーとギア一枚分だけ）、INVERSION X COMPも要チェック！！

～BREEZER関連ブログはコチラ～

【2024年モデル】【BREEZER(ブリーザー)】 INVERSION X EXPERT(インバージョン X エキスパート)

-目次-
・モデル、価格、サイズについて
・しなやかな非調熱鋼使用。こだわり低重心設計フレーム
・幅広い路面・スピード域に対応するパーツアッセンブル
・まとめ

年式　モデル名など

【2024年モデル】BREEZERBIKES (ブリーザーバイクス) INVERSION X EXPERT(インバージョン X エキスパート)

販売価格：¥297,000（税込）

～楽天市場店～

カラー：Pearl Black

サイズ/適応身長目安

49cm：160～170ｃｍ

52cm：168～176ｃｍ

54cm：174～182ｃｍ

適応身長の目安はコチラ

スペック表

フレームジオメトリー

しなやかな非調熱鋼使用。こだわり低重心設計フレーム

トップチューブが長めのグラベルロードも増えていますが、INVERSIONはロードバイクから乗り換えても違和感の少ないコンパクトなポジションが取れる設計。

ロングホイールベースで低重心。オフロードでの安定性を高めつつ、直線ストレートでグイグイ進む高速巡行性にも優れた設計。

ジオメトリー的にはFUJI JARI シリーズなんかが近いかも。どちらもグラベルのみならずオンロードでもよく走るバイクです。

ヘッドアングルは70度としっかり寝かされ未舗装路の下りでも安心感をもって臨めます。

なのに不思議とハンドリングに癖はなく軽快。この辺りの味付けがとにかく絶妙なバイクです。

旧モデルではカーボンフォーク仕様でしたがあえて潔くクロモリフォークを採用。

バイクパッキングと相性がいいのは断然こっち。重い荷物でカーボンフォークダボねじが取れちゃうのって意外とあるある案件です。

軽量化したくなったらカーボン化することも容易な規格を採用しているのでご安心を。

フレームパイプにはダブルバテッドクロモリ鋼を採用。

通常は事前に熱処理されたチューブを用いるところ、あえてビルディングに手間のかかる非調熱鋼を採用することでより上質なライドフィールを狙ったとのこと。

目に見えないところにもJOE BREEZEのフレームビルダーとしてのこだわりが詰まっています。

チェーンステーは優美なS字ベンド加工が加えられタイヤクリアランスを確保。旧作がMAX700X38Cとやや狭めのクリアランスだったのに対し、42Cにまで拡大。

もちろん荷物積載もお手の物。フェンダー＆キャリアダボはもちろん、フォークサイド、トップチューブ上面、ダウンチューブ下面などあらゆるところにダボ穴あり。ツーリングバイクとしても活躍してくれます。

逆に内装式ドロッパーポストには実は非対応。

あくまでもロードバイクの延長というスタンスの現れでしょうか。こういうところで見えてくるバイクの性格がおもしろいですよね～

幅広い路面・スピード域に対応するパーツアッセンブル

メインコンポートネントはSHIMANO GRX 2×11 SPEEDを採用。

フロントは46x30Tのダブル仕様、オンロードでの高速巡行から未舗装路の登りまであらゆるスピード域に幅広く対応。

リアディレイラーはクラッチ付き、ダートでチェーン暴れを抑制してくれます。リアスプロケットは11-34T。

もちろん油圧ディスクブレーキ仕様。コントローラブルかつ圧倒的なストッピングパワーを誇ります。

タイヤはWTB Raddler TCS 700x40C。

名作Riddlerにさらなるオフロード性能を追加したモデル。

ノブの密集したセンタートレッドはオンロードでもスムーズに転がり、オフロードでは張り出したサイドノブがしっかりグリップしてくれます。

WTB ST i23リムと共にチューブレスレディ！

サドルはSelle San marco。

バーテープもサンマルコなのが地味にうれしいポイントです。

ちなみに兄弟モデルINVERSION X COMPはGRX 2×10速採用、タイヤチョイスも若干異なることを除けばほぼほぼギア1枚分の差。

価格差も大きくありませんし好きなカラーを選んでいただくのもアリ。

とはいえ自分が乗るなら後々の互換性も考えてやっぱ11速仕様のEXPERTグレードかな～

まとめ

長距離オンロードを軽快にこなしつつ、見つけた林道には迷いなく飛び込んでいけるだけの懐の広さ。

かといってなんでもかんでも欲張りすぎるのではなく。

ハードなトレイルはMTBに乗ればいい、という発想のもと、あくまでロードバイクの延長として作られた絶妙な立ち位置。

トレンドに乗っかってとりあえずグラベルロードを作ったのではなく、MTBレジェンドが考えるロードバイクを突き詰めるとこんな感じになりました、という説得力があります。

見た目もどことなく品があるというか、ロードバイク的美学を感じさせる均整の取れた佇まい。

なんもわかんなくても普通に素直で乗りやすいバイクですし、ロード乗りやグラベル初心者も違和感なく乗っていただけるはずです。

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