先週とはうって変わって、気持ちイイお天気が続いておりますね~
さて、先日よりスタートしました、「自転車のジオメトリー」連載。*シート角編はコチラへー。
本日は、「ヘッド角」についてお話させて頂きます。
そもそもヘッドってどこっすか~?
ってことで確認。
ヘッド部は、自転車のフレーム前方の部分をヘッドチューブ付近を指します。
そして、ヘッド角というのは、ヘッドチューブと地面(水平面)との角度のこと。
ヘッド角により、乗車時のポジション、そしてハンドリング、さらに体に伝わる衝撃にまで影響してきます。
スポーツ車のヘッド角の数値は、おおよそ70°近辺の数値となります。
ヘッド角を語るポイントを上げるとすると、
①重心
②ハンドリング
③しなり
となると思います。
まず、シート角が小さい(寝る)とハンドルは手前にきます。
ヘッド角は別としてママチャリのように、ハンドル位置が手前にきている自転車は楽な姿勢で乗車することができますよね。
そして、ハンドル位置が後方に移動した分、サドル位置(重心)も後方に移動するため、安全に曲がり、安全にブレーキングすることが可能。
安定したハンドリングができるようになります。
その反面、ヘッド部から前ホイール中心軸までの距離も相対的に大きく(遠く)なりますので、ハンドリングの反応は鈍くなる。重くなるといった感覚でしょうか。
また、「寝る」ことにより、金属の「しなり」が生まれ、路面からの衝撃の吸収に繋がり、手首、腕への負担が少なくなり、ハンドルリングもしやすくなります。
余談ですが、ハンドリングに関して言うと、ヘッド角だけで全て語る事はできず、他の部位、距離、角度も大きく関わってくるので、この事はまた今度お話したいと思います。
話を元に戻すと、
長時間長距離を乗り続けるランドナー等のツーリング車、山道等荒れた路面を走るMTBはシート角が寝ていることが多く見られます。
一方、シート角が大きく(立つ)なる場合。
ハンドル位置は、前輪の上方近くに位置するようになり、サドル位置(重心)も前方に移動。
前傾姿勢をとりやすくなり、よりスピードを出しやすい姿勢となります。
ヘッド部から前ホイール中心軸は短くなり、ハンドリングのホイールへの伝達は向上し、よりクイックな(悪く言えばフラフラしやすい)操作が可能となります。
「しなり」は起こりにくくなりますが、その分、力が逃げにくく、カチッ!とした反応となります。
スピード重視のトラックレーサー(競輪)、タイムトライアルバイク、ロードバイク等はシート角が立っていることが多く見られます。
以上をもとに、丸太町店お馴染みPanasonic Order Systemのジオメトリー表を見てみました。
結論から言うと、
車種問わず、71~72.4°というのが大多数。
しかし、ランドナーのOJC1とトラックレーサーFPC06を比べると、
OJC1⇒71°
FPC06⇒72.2~74.2°
という結果でした。
写真でみくらべて見ると、
OJC1(ランドナー)
FPC06(トラックレーサー)
う~ん!確かに角度が違う気がする!!!違う気がしてきた!!!
とまあ見た目では、やはり分かりにくいですが、自転車にとっての「1°」は車種が変わってしまうくらい大きいということですね。
では、本日のまとめ。
【まとめ】
ヘッド角は、ハンドリング、乗り味、スピードに関わってくるポイント。
ヘッド角が寝ると、重心が後ろに移動し、ハンドルがふらつきにくく、安定した走りが可能に、マイルドな乗り心地となる。
ヘッド角が立つと、重心が前に移動し、機敏なハンドリングになり、力が伝わりやすく、スピード重視となる。
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いかがでしたでしょうか~?
ご理解頂けましたでしょうか。
さて、次回はジオメトリーの醍醐味と言っていいでしょう、
フォークオフセット、トレイル長についてお話させて頂きます。
次回もお楽しみに☆
丸太町店でした~。
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